教室ブログ
2018.04.19
昭和の初めの算数授業
過去の教室だよりから。(平成17年4月号)
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桜はもうすっかり見頃を過ぎてしまいました。…先日、桜が満開だった日に、大叔父からこんな話を聞きました。
小学校に上がった昭和の初め、最初の算数授業で、担任の先生は子供たちを校庭の桜の木の下に集めたそうです。
そして一枚の桜の花びらを拾い上げ、松葉に刺して言いました。
「花びらが一枚」
皆も同じように一枚拾い上げ、松葉に刺しました。
続いて先生はもう一枚刺して言います。
「花びらが二枚」
そうやって、一から十まで教えてもらった、と。
ああ、そんな教え方もいいものだなあ。
過ぎ去った遠い過去の話ですが、
桜の花びらでできた髪飾りを手に、はしゃぐ子供たちの姿が目に見えるようでした。
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改めて祖母に捧げます。
よい話をありがとう。